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MSMメソッドアカデミーの修了試験に合格しました|筋肉をゆるめる・鍛える・動かす施術とは

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身体の痛みや動かしにくさがあるとき、痛いところをほぐすだけで十分なのでしょうか。筋肉をゆるめても、しばらくすると元に戻ってしまう。そんな経験がある方もいらっしゃると思います。

こんにちは。かのうせいカイロプラクティック秦野整体院の齊藤です。2004年に開院してから22年。これまでさまざまな施術技術を学んできましたが、今年はあらためて身体の動きと筋肉の働きについて学び直しました。

2026年11月6日、MSMメソッドアカデミーの修了試験に合格し、修了証をいただきました。今回はそのご報告とともに、MSMメソッドとはどのような施術なのか、基本となる理論や私自身が学んで感じたことをご紹介します。

目次

MSMメソッドとはどのような施術なのか

MSMメソッドは、理学療法士の松田圭太先生が考案した、筋肉の働きと身体の動きに着目する施術方法です。筋肉をゆるめるだけでなく、十分に働いていない筋肉を鍛え、身体全体を動かすところまでを一連の流れとして考えます。

MSMという名前は、Mobility(モビリティ)、Stability(スタビリティ)、Movement(ムーブメント)の頭文字から付けられています。3つの働きかけを組み合わせ、身体の動きを整えることを目指します。

  • Mobility:負担が集中している過労筋をゆるめる
  • Stability:十分に働いていない不労筋を鍛える
  • Movement:複数の筋肉を連動させて身体全体を動かす

MSMメソッドで大切にされているのは、この順番です。ゆるめる、鍛える、動かすという3つのステップを通して、身体の使い方に働きかけます。

考案者の松田先生による解説は、小学館『サライ』の記事でも紹介されています。MSMメソッドと運動療法についての解説記事を見る

過労筋と不労筋は何が違うのか

MSMメソッドを理解するうえで知っておきたいのが、「過労筋」と「不労筋」という考え方です。身体の動きには多くの筋肉が関わっていますが、すべての筋肉が同じように働いているわけではありません。

ある筋肉が十分に働かないと、別の筋肉がその働きを補うことがあります。その状態が続けば、一部の筋肉に負担が集中する可能性があります。

過労筋

ほかの筋肉の働きを補うなどして、負担が集中していると考えられる筋肉です。

不労筋

本来必要な動作で、十分に働いていないと考えられる筋肉です。

たとえば、腰の筋肉に負担が集中している場合。腰だけを施術するのではなく、お腹や股関節まわりの筋肉がどのように働いているかも確認します。

ただし、過労筋と不労筋はMSMメソッドで身体の状態を捉えるための考え方です。すべての痛みの原因が、この2つに分けられるわけではありません。

MSMメソッドの3つのステップと施術の流れ

MSMメソッドでは、身体の状態を確認したうえで、筋肉をゆるめる、鍛える、全体を動かすという順番で施術を進めます。それぞれのステップには異なる目的があります。

STEP
Mobility|過労筋をゆるめる

負担が集中していると考えられる筋肉に対して、手技などを用いて緊張や動かしにくさに働きかけます。

STEP
Stability|不労筋を鍛える

十分に働いていない筋肉を、適切な姿勢や負荷で働かせる練習を行います。強い筋力トレーニングとは限りません。

STEP
Movement|身体全体を動かす

個々の筋肉の働きを、複数の関節や筋肉が連動する動作につなげていきます。

筋肉をゆるめただけで終わらず、そのあとに必要な筋肉を働かせ、実際の動作につなげていく。私がMSMメソッドを学んで、特に大切だと感じた部分です。

筋肉を鍛えることで反対側の筋肉がゆるむ仕組み

MSMメソッドの理論に関係する神経の仕組みのひとつに、「相反神経抑制」があります。これは、ある筋肉が働くとき、反対の作用を持つ筋肉の活動を抑える神経の働きです。

たとえば、肘を曲げるときには上腕二頭筋が働きます。その際、肘を伸ばす上腕三頭筋には活動を抑える神経の働きが生じます。身体が動くために備わっている仕組みのひとつです。

筋肉肘を曲げるときの働き
上腕二頭筋肘を曲げる方向に働く
上腕三頭筋活動を抑える神経の働きが生じる

MSMメソッドでは、このような神経の働きも踏まえて、十分に働いていない筋肉を使えるようにすることを考えます。単に硬い筋肉をほぐすだけではない理由のひとつです。

もっとも、実際の身体では複数の筋肉が同時に働くこともあります。反対側の筋肉を鍛えれば、必ず痛みがなくなるという意味ではありません。身体の状態を確認しながら取り組む必要があります。

身体の使い方で気をつけたい代償動作

MSMアカデミーで何度も確認したことのひとつが、代償動作です。代償動作とは、ある動きを行うときに、本来使いたい筋肉や関節とは別の部分が働きを補うことです。

たとえば、肩甲骨を安定させる練習をしているのに、肩をすくめてしまう。股関節を動かしたいのに、腰が大きく動いてしまう。動作そのものはできていても、目的とする筋肉が十分に働いていない場合があります。

  • 目的とする筋肉が働いているか
  • 別の筋肉で動きを補っていないか
  • 身体の角度や姿勢は適切か
  • 無理な力が入っていないか
  • 動作中に痛みや違和感が出ていないか

アカデミーでは、ほんの少し身体の角度を変えたり、声のかけ方を変えたりするだけで、筋肉の働き方が変わることを体験しました。頭で理解することと、実際にできることは違うんですよね。

代償動作は日常生活の中で必ずしも悪いものではありません。ただ、特定の筋肉を働かせる練習では、目的とする動きができているかを丁寧に確認する必要があります。

MSMメソッドはどんな方に向いているのか

身体の動かしにくさや、筋肉の働き方が気になる方にとって、MSMメソッドは施術の選択肢のひとつになります。特に、身体をゆるめるだけでなく、自分でも動かしていきたい方には、考え方を知っていただく意味があると思います。

身体の動かしにくさが気になる方

関節の動きや筋肉の働きを確認し、無理のない範囲で動作に取り組みます。

身体の使い方を見直したい方

普段の姿勢や動作で、どの部分に負担がかかっているかを確認します。

運動にも取り組んでみたい方

身体の状態に合わせて、筋肉を働かせる練習を取り入れます。

ただし、痛みやしびれの原因は筋肉だけとは限りません。神経や関節、内科的な病気などが関係していることもあります。強い痛みや進行するしびれ、筋力低下などがある場合は、医療機関での診察を優先してください。

当院では、これまでの施術方法も含めて、身体の状態やご本人の希望を確認しながら施術内容を考えています。

22年間施術を続けてきた私がMSMを学んだ理由

私は2004年に開院し、今年で22年になります。カイロプラクティックを中心に、筋肉や関節への施術、心理カウンセリングなど、身体と心の両面から人と関わってきました。

長く施術を続けていると、自分の得意な方法ができてきます。それは経験を積んできたからこその強みですが、一方で、慣れたやり方に頼ってしまうこともあります。

今回MSMメソッドを学び、あらためて感じたのは、まだまだ知らないことがあるということでした。筋肉の働きひとつとっても、姿勢や角度、力の入れ方によって結果が変わります。

特に印象に残っているのは、患者さんへの関わり方です。私は心理カウンセリングでは、ご本人が何を感じ、どう考えているのかを大切にしてきました。でも施術になると、私が主体になって説明し、進めることが多かったんです。

施術を受ける方の中には、すべてお任せしたいという方もいらっしゃいます。それも大切にしながら、身体を動かすときには、ご本人が何を感じているのか、もっと聞いていきたいと思うようになりました。

MSMアカデミーの試験勉強で感じたこと

MSMアカデミーでの学びは、決して順調なことばかりではありませんでした。覚えることが多く、予習や復習も思うように進まない時期がありました。

普段の施術ではできていると思っていたことも、あらためて確認すると、理解が曖昧だったり、正確に説明できなかったりします。実技でも、少しの角度や声かけの違いで、思うような動きにならないことがありました。

試験勉強の途中には、私が考えた問題を妻に出したこともあります。すると、妻は全問正解。整体学校で学び、現場で積み重ねてきた経験のすごさを感じました。

院長:齊藤

人に問題を出しているつもりが、自分の勉強になっていたんですよね。

44歳になって、また試験勉強。今の私にとっては、まさにリスキリングです。理解できていないところに気づくのは、なかなかしんどいものです。でも、そこから学び直すことにも意味があると感じました。

そして2026年11月6日、修了試験に合格しました。無事に修了証をいただいたときは、やはりうれしかったです。ほっとした気持ちも大きかったですね。

これからの施術にMSMメソッドをどう取り入れるか

MSMメソッドを学んだからといって、これまで行ってきた施術をすべて変えるわけではありません。22年間の経験の中で大切にしてきたこともありますし、今の施術を気に入って通ってくださる方もいらっしゃいます。

これまでの技術に、MSMメソッドで学んだ評価や運動の考え方を加えていく。今は、そのように考えています。

  • 痛みのある場所だけでなく、身体全体の動きを確認する
  • 筋肉をゆるめることと働かせることを組み合わせる
  • 代償動作を確認しながら無理のない運動を行う
  • 施術中にご本人が感じた変化を確認する
  • これまでの施術方法も含めて、一人ひとりに合わせて考える

MSMメソッドは、修了試験に合格したから完成というものではないと思っています。実際の施術の中で経験を重ね、評価や技術の精度を高めていくことが必要です。

私自身も、これから学び続けていきます。

MSMアカデミーを修了して今思うこと

2004年に開院した頃は、22年後の自分がまた新しい施術技術を学び、試験を受けているとは思っていませんでした。

今回の学びでは、できていないことにもたくさん気づきました。経験があるからこそ難しく感じることもありましたし、今までのやり方を見直す場面もありました。

それでも、学んでよかったと思っています。

修了証をいただいたことは、ひとつの区切りです。でも、患者さんの身体と向き合う日々はこれからも続きます。今回学んだことを少しずつ施術に落とし込みながら、目の前の一人を大切にしていきたいと思います。

いつも当院をご利用いただいている皆さま、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

参考資料と当院のご案内

MSMメソッドの基本理論については、考案者の松田圭太先生による解説を参考にしました。運動療法や相反神経抑制、3つのステップについて詳しく紹介されています。

小学館『サライ』|松田圭太先生による運動療法とMSMメソッドの解説

かのうせいカイロプラクティック秦野整体院では、カイロプラクティックや筋膜への施術に加え、MSMメソッドの考え方も取り入れています。身体の状態や施術について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

かのうせいカイロプラクティック秦野整体院 公式ホームページ

※MSMメソッドは株式会社Medical Book Japanの登録商標です。この記事は施術方法の考え方と当院での取り組みを紹介するものであり、特定の症状の改善を保証するものではありません。


院長:齊藤

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住所
神奈川県秦野市南矢名708-7
電話番号
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