
院長:齊藤お気軽にご相談ください!

院長:齊藤お気軽にご相談ください!
ここ数年、ずっと考えていたことがあります。人が本当にしんどくなった時、医療や福祉、行政などにつながることは大切です。
でも、その手前や、その間はどうしたらいいんだろう。まだ何か大きなことが起きたわけではないけれど、一人で抱えているにはしんどい。誰かに話したい、ちょっと誰かとつながっていたい。
そんな時に、安心していられる場所があったらいい。かのうせいカイロプラクティックで施術や心理支援を続けながら、ここ数年、そんなことを考えるようになりました。


私はこれまで、施術や心理支援を通して、いろいろな人と出会ってきました。過去につらい経験をし、その影響を抱えながら家庭をつくっている人。依存の問題を経験し、少しずつ自分の生活を取り戻しながら、今度は周りの人を助けている人もいます。
子育てに追い詰められ、夫婦関係まで危機になりながら、それでも家族と向き合ってきた人もいます。「もう全部大丈夫です」と言える人ばかりではありません。
今でも苦しくなることがあります。揺れることもあります。それでも、その人なりに日々を生きています。そして、その人が生きてきた経験が、別の誰かを支えることがあります。
完璧に立ち直った人だから、誰かを支えられるわけじゃない。
最近、仕事について考える中で、一つの言葉が自分の中に残りました。
「仕事とは、自分が培ってきたものを、社会へ還元すること。」
ここでいう「培ってきたもの」は、資格や技術だけではありません。仕事をしてきたこと、子育てをしてきたこと、病気や怪我をしたこと、人間関係で悩んだこと。うまくいかなかったことや遠回りしたこと、誰かに助けてもらったこと、人との出会いも含まれると思っています。
その時は「こんな経験、何の役に立つんだろう」と思っていたことが、何年も経って誰かの役に立つことがあります。私自身もそうでした。振り返ってみると、無駄だったと思っていたことまで、今の仕事のどこかにつながっています。
ここは、とても大切にしたいところです。つらい経験をしたからといって、それだけで同じ経験をした人を支援できる、という単純な話ではありません。
経験を資格にはしない。
でも、経験の価値を消さない。
自分の経験を誰かのために使わなくてもいいし、話したくなければ話さなくてもいい。でも、「自分が経験してきたことが、いつか誰かの役に立つなら」と思った時に、その経験を安全な形で誰かに手渡せる道があってもいいんじゃないかと思っています。
専門家だからできることがあります。同じような経験をした人だから、できることもあります。どちらが上でも、下でもありません。
もう一つ大切にしたいのが、「支援する人」と「支援される人」を、そんなにきれいに分けなくてもいいんじゃないか、ということです。
今日は誰かの話を聴いていた人が、明日は自分の話を聴いてもらうかもしれません。誰かを支えている人だって、苦しくなることがあります。それは専門職でも同じです。
支える人も、支えられていい。
支える側と支えられる側を固定するのではなく、その時々で行き来できる。そんな関係が自然に生まれる場所をつくれないかなと思っています。
今のところ、何と呼べばいいのか、私自身もまだよくわかりません。カウンセリングとも少し違う。勉強会とも違う。自助グループとも少し違います。
専門家と、いろいろな経験を持った人が一緒にいて、考えて、やってみて、また考える。「専門知 × 経験から得た知恵 × 人とのつながり」を持ち寄ったら、今までにないものができるかもしれない。今はそんなことを考えています。
まだ正式名称でもありませんし、何をするかも全部決まっているわけではありません。だから今は、仮に「KANOUSEI LAB」と呼んでいます。
まだないものを、みんなでつくっていく場所。
完成した方法を誰かに教える場所ではありません。まず話してみる。やってみる。振り返ってみる。違ったら変える。そんな繰り返しから始めたいと思っています。
実は、ゼロからのスタートではありません。心理支援の現場で活動している人、身体について一緒に学んできた人、自分自身の経験を重ねながらカウンセリングを学んできた人、これからもっと学びたいと思っている人。すでに何人か、顔が浮かんでいます。
でも、その人たちだけで閉じたものにもしたくありません。思いもしなかった人との出会いから、何かが生まれることもあると思うからです。だから今回、少しだけ入口を広げてみることにしました。
心理、身体、福祉、教育、子育て、地域活動などに関わっている方はもちろん、特別な資格を持っていなくても構いません。
「何ができるかわからない」「でも、なぜかこの話が気になる」。そのくらいでもいいと思っています。最初から役割を決めるつもりもありません。一度話してみて、お互いに考える。そこからです。
何をするかより先に、大切にしたいことがあります。それは、安心していられる場所であることです。
安心して話せる。安心して黙っていられる。
安心して助けを求められる。安心して離れることもできる。
そんな場所を最初から誰かが完成させて用意するのではなく、参加する人たちと一緒に育てていきたいと思っています。
ここは誤解のないようにお伝えしておきたいと思います。KANOUSEI LAB(仮)は、医療や心理治療、緊急時の支援を代わりに行う場所ではありません。
今まさに心身の安全を守るための支援が必要な時期にある方は、まず現在の主治医や支援者、適切な専門機関とのつながりを大切にしてください。
状態が落ち着いて、「誰かと一緒に何かを考えてみたい」と思える時がきたら、その時にまたつながれたらと思っています。
また、現在当院の施術や心理相談などを利用されている方は、今ある関係と新しい活動での関係が重なることがあります。参加する必要はもちろんありませんし、参加しないことで今後の施術や相談に影響することもありません。
お互いの安心安全を守るため、現在の関係や状況によっては、参加する時期や関わり方を一緒に考えさせていただくことがあります。
最初から「誰かを助ける方法」を考えるつもりはありません。まず、自分たちのことから始めたいと思っています。
「自分がこれまで培ってきたものって、なんだろう?」
「それが誰かの明日につながるとしたら、何ができるだろう?」
そんな問いを持って、まずは何人かで集まってみる。そこからKANOUSEI LABを始めたいと思っています。
正直、これが何になるのか、私にもまだわかりません。事業になるのか、研究活動になるのか、地域の小さなコミュニティになるのか。それとも、まったく違うものになるのかもしれません。
でも、完成するまで考え続けるより、小さく始めてみようと思いました。
人の可能性を、その人の「今」だけで決めない。
自分が培ってきたものを、社会へ還元していく。
一人ではできないことを、誰かと一緒に考えてみる。まだないものを、みんなでつくってみる。ここから始めます。
今回のKANOUSEI LAB(仮)は、完成した講座やサービスを提供するものではありません。これから何ができるのかを、一緒に考え、一緒につくっていく最初の段階です。
そのため、今回の立ち上げにあたって参加費はいただきません。何かを教わるために参加するというより、それぞれが培ってきたものを持ち寄って、話して、考えて、やってみる。そんなところから始めたいと思っています。
今後、活動の内容や形が変わり、費用が必要になることがあれば、その時は事前にお伝えします。
「なんかわかる」「ちょっと気になる」「一度、話を聞いてみたい」。ここまで読んで、そんなふうに感じた方がいたら、ご連絡ください。
参加を決めてから連絡する必要はありません。まず話してみる。お互いに知る。そのあとで「一緒にやってみたい」と思えたら、その時に考えましょう。
かのうせいカイロプラクティック秦野整体院の公式LINEから、
「KANOUSEI LABに興味があります」
とメッセージを送ってください。
まずは話を聞いてみたい、という方でも大丈夫です。
経験を資格にはしない。でも、経験の価値を消さない。
支える人も、支えられていい。
誰かが培ってきたものが、いつか誰かの明日につながる。そんな場所を、少しずつつくっていきたいと思っています。
まだないものを、みんなで。
株式会社KANOUSEI
齊藤 弘治
今回のKANOUSEI LAB(仮)については、noteでも公開しています。